こんにちは!2022年からアメリカイリノイ州シカゴ郊外に夫婦で住んでいます。2024年9月下旬にアラスカのフェアバンクスでオーロラを見てきました!オーロラが見れる条件や実際の様子、iPhoneでオーロラの写真を綺麗に撮るコツなどを本記事でお伝えします!質問等があればお気軽にインスタグラムやお問い合わせからご連絡ください^^
アラスカフェアバンクスとは
アラスカ州のフェアバンクスは自然が豊かで、北極圏に近く、オーロラ観賞の名所として知られています。フェアバンクスの人口は約35,000人で、アラスカの中では第二の都市です。フェアバンクスでは壮大な山々や大自然が広がっていて、国立公園もあります。冬にはオーロラ鑑賞だけでなく犬ぞりやスノーモービル、雪上ハイキングなどのアクティビティを楽しむことができ、夏にはハイキングや釣り、野生動物観察などを楽しむことが出来ます。特に夜が長くなってくる秋~冬の季節は、オーロラ観賞で観光客の方も沢山来られます。また、フェアバンクスは自然だけでなく、豊かな文化も魅力です。先住民の文化や歴史が色濃く残っており、アラスカの伝統的なライフスタイルを学ぶことができます。先住民アートを扱うギャラリーや博物館などもあります。
3泊4日のアラスカ旅行について、スケジュールやチナ温泉リゾートまでのアクセス方法、持ち物や注意点など、事前に知りたい基本情報についてはこちらにまとめています!
チナ温泉リゾートとは(Chena Hot Springs Resort)
チナ温泉リゾートは、フェアバンクス空港から車で約1時間ほど離れた場所に位置し、オーロラ鑑賞と源泉かけ流しの露天風呂の温泉を楽しむことが出来るリゾートホテルです。リゾート内には、温泉、ジャグジー、プール、マッサージ、レストラン、アイスミュージアムをはじめ、犬ぞりやサイクリングなどのアクティビティなども揃っています。温泉はアラスカの自然に囲まれたロケーションにあり、美しい星空や、運が良ければオーロラを眺めることもできます。また、夜はオーロラを観賞する絶好のロケーションであるため、多くの旅行者に人気のリゾートです。さらに、チナ温泉リゾートでは、地熱発電や水耕栽培の見学ツアー(無料)も提供しています。持続可能なエネルギーの利用法や農業の新しい形も学ぶことができます。
ホテルの詳細や温泉施設、アクティビティについてはこちらのブログをご覧ください!
オーロラと温泉を楽しめるオススメ時期
オーロラ観賞のベストシーズンは、一般的に冬の間、特に9月から4月までです。この時期は夜が長く、晴れた日の多いアラスカの冬が続くため、オーロラの出現率が高まります。特に12月から2月は、気温が非常に低く、空気が澄んでいるため、オーロラ観賞に最適です。
温泉を存分に楽しむには、真冬のマイナス20‐30度の時よりも、マイナス3度程度の時の方が個人的にはおすすめだと思っています。水着で温泉に向かう際にマイナス3度程度でも寒く感じたので、もっと寒いと大変かなという印象です。ただ、雪に覆われた大自然の中での温泉も珍しい貴重な体験なので、寒くても耐えられる方は真冬もおすすめかと思います!
我が家は万が一オーロラが綺麗に見れなくても温泉やサイクリング、ハイキングや自然観察も楽しめる時期が良いと考え、9月下旬を選択しました。2024年の9月末は寒くてマイナス3度くらいでしたが、例年はもう少し寒いようです。天気予報などを見ながら日程を決められるといいかと思います。
オーロラが見れる条件
3泊すれば99%見れると言われているオーロラですが、目で見てもはっきりわかるよう綺麗なオーロラを観賞するためには、いくつかの重要な条件があります。見えにくい時は目では白っぽい雲のように見え、カメラを通してみてみると緑のオーロラが見えます。綺麗なオーロラを見るための7つの条件はこちらです!
- 高緯度地域: オーロラは主に北極圏周辺で発生します。そのため、アラスカのフェアバンクスやカナダのイエローナイフのような高緯度地域がオーロラ鑑賞地域として人気が高いです。(フェアバンクスは北緯64度に位置しています)
<人気のオーロラ鑑賞地域の一例>
アイスランド:ブルーラグーン・レイキャビク
カナダ:イエローナイフ・ホワイトホース
グリーンランド:イルリサット・カンゲルルススアーク
フィンランド:ロヴァニエミ・サーリセルカ
アラスカ:フェアバンクス - 晴天:雲や霧が多いとオーロラが見えにくくなります。夜の時間帯に晴れ続く時期を選ぶことも重要です。フェアバンクスは、特に冬の寒い時期に晴天が多く、オーロラ観賞に適した環境が整っているといわれています。私がオーロラ鑑賞に行った日は曇り予報でしたが、前日に晴れ予報に変わりました!天気も変わりやすいのでしっかり確認してタイミングを逃さないようにしましょう。
- KP指数: オーロラの活動度(光の強さ)を示すKP指数は0から9まであり、数字が大きいほどオーロラが強く見えます。フェアバンクスでは、KP指数が4以上の時にオーロラが美しく見えるといわれています。他の条件にもよるかと思いますが、体験談としても、目で見てオーロラの動きもくっきりわかるのはKP4以上が目安かと思います。(実際にフェアバンクスでKP4の時にくっきり綺麗に見れました!)また、KP指数をチェックできるウェブサイトや現在のオーロラベルトの位置を見ることができるアプリなどがあるので、こちらを参考にしてみると見える確率も上がるかと思います。(後日紹介します!)
- 光害の少ない場所: 街の明かりから離れた場所で観賞することで、オーロラの色合いが鮮やかに見えます。そのためチナ温泉リゾートのように街から少し離れた街灯の少ない自然に囲まれた環境でオーロラ鑑賞されることをおすすめします。また、フェアバンクスではオーロラ観賞ツアーも多く、チナ温泉リゾートではホテル付近よりもより光害の少ないスポットに連れて行ってもらえるツアーもあります。(宿泊費とは別料金)
- 冬の時期(夜が長い):オーロラ観賞に最適な季節は秋~冬頃です。フェアバンクスでは、9月から4月までがオーロラシーズンとされていますが、特に12月から2月は夜が長く、オーロラが見えるチャンスが多いです。ただこの時期は気温が-30度を下回ることもありようなので寒さ対策も必要です。我が家は温泉も楽しめる9月下旬に行ってきました。
- 活動的な太陽:オーロラが綺麗に見えるかどうかは太陽活動によっても影響を受けます。太陽から放出される粒子(太陽風)が地球の磁場と相互作用することでオーロラが発生します。太陽活動が活発な時期、特に太陽フレアが発生した場合、オーロラの出現が増加します。2024年や2025年は、太陽活動が活発であるため、オーロラの出現が増えることが期待されています。(太陽活動が活発なときは、KP指数も上昇しやすくなり、KP5やKP6などの高い指数が観測されやすいようです)
<豆知識:オーロラと太陽活動の関係>
・オーロラと太陽活動の関係は、主に太陽のサイクルによって影響されます。太陽の活動は約11年周期で変動し、これを「太陽活動周期」と呼びます。
・太陽は、黒点の数や太陽フレア、コロナルホールなどの活動を通じて、その活動度を示します。これらの活動が強い時期には、太陽風が地球に多く到達し、オーロラが発生しやすくなります。
・1755年以来、これまですでに24回のソーラーサイクルが繰り返されており、2019年からは新たに25回目の周期に入っており、この25周期目の最も活発になる時といわれている太陽極大期は2025年7月頃と予測されています。
・2020年代初頭は、太陽活動周期25の上昇期にあたります。この周期は2020年から始まり、2025年頃まで続くと予測されています。2024年と2025年は、この周期のピークに近い時期になると考えられています。このため、太陽活動が活発な状況が続く可能性が高いです。
・2024年や2025年は、太陽活動が活発であるため、オーロラの出現が増えることが期待されます。特に、太陽フレアやコロナルマスイジェクション(CME)が発生した場合、オーロラがより明るく、広範囲で見えることがあります。 - 時刻:オーロラは主に夜間に発生しますが、特に午後10時から午前2時の間が最も活発な時間帯とされています。フェアバンクスでは、この時間帯にオーロラ観賞を計画することをお勧めします。また、オーロラ予想アプリなどをみながら、オーロラの発生状況を見ながら、出来るだけ長く外で待機しておくと見れる確率も上がるかと思います。冷たい夜空の下で、静かな時間を過ごしながらオーロラを待つのは、特別な体験となるでしょう。
<綺麗にオーロラが見れる条件まとめ>
全ては難しくても、これらの条件を考慮することで、オーロラ観賞のチャンスを最大限に引き出すことができます。フェアバンクスやチナ温泉リゾートは、高緯度、晴天が多いこと、光害の少ない地域などのさまざまな要素が組み合わさっていることもあり、オーロラ観賞に理想的な条件が整った場所です。
高緯度地域・光害の少ない場所・晴天が続き夜が長い時期を選ぶことは事前に経過を立てる上で重要な要素かと思います!
KP指数や太陽活動については旅行計画時にあらかじめ予想することは難しいですが、2024・2025年は比較的活発な時期なので、このタイミングで計画されるのがおすすめかと思います!!
あとは夜の間ずっとオーロラが見えていても、強く綺麗なオーロラが見れるタイミングは10分程でした。(実体験)そのため、観測する時刻やタイミングを逃さないように気を付けましょう!
実際の様子(KP4の時、KP3の時)
オーロラの実際の様子は、KP指数によって大きく変わります。KP4の時は、オーロラの光が非常に明るく、空全体が鮮やかな色合いで染まります。この状態では、オーロラの動きが激しく、緑や紫などの色合いがはっきりと見えます。目で見ても動きを感じることができ、鮮やかな色のオーロラを見ることができ、とても感動しました!こちらはiPhone14で撮影した写真です!




また、KP3の時もオーロラは見えますが、その明るさや色合いはKP4に比べるとやや控えめになります。この状態では、薄い緑色の光が空に広がる様子で、オーロラの存在は確認できるものの、やや物足りなさを感じるかもしれません。それでも、KP3のオーロラも美しく、星空の下での静かな体験は感動的です。



写真にするとこのように薄ら見えます!
観賞場所や天候によっても見れるかどうかは異なりますが、できる限りKP指数が高い時に外に出てオーロラを待機されることをお勧めします!私が行ったときはKP4の中でも10分ほどだけ、上記のような鮮やかなオーロラを見ることが出来ました。出来るだけ外で待機する、でも寒い場合は10分起きごとに外で状況を確認して室内で待機されるといいかと思います!
iPhoneでオーロラの写真を綺麗に撮るコツ
感動的なオーロラを綺麗に写真で記録するために、iPhoneでの綺麗な写真を撮るためのコツを紹介します。我が家は1のシャッタースピードだけを意識して撮影していましたが、余裕があればその他の設定もされるとより綺麗に撮影できるかと思います。(我が家はシャッタースピードを3秒から5秒ほどにし、手ぶれをしないように気を付けながら撮影しました。)その場の明るさや位置にもよると思うので、色糸試してみてください。また、三脚などもあればより綺麗に写真を撮れるかと思います!(我が家は利用していませんが上記のように綺麗に取れました!!)
- シャッタースピード
・オーロラは動いているため、シャッタースピードを調整することが重要です。シャッタースピードを遅くすると、光が撮像素子に当たる時間が長くなり、その結果明るい写真になります。
・2秒から30秒: 一般的にはオーロラ撮影の時は2秒から30秒の間で設定します。長すぎると光が飛びすぎることがあるため、何度か試し撮りを行って最適なシャッタースピードを見つけましょう。
・三脚を使用:手ブレを防ぐために三脚を使用することをお勧めします。これにより、シャッタースピードを遅く設定しても、鮮明な写真が撮れます。
※シャッタースピードの特徴や役割など
・シャッタースピードは、カメラのシャッターが開いている時間を指し、この時間が長いほど、より多くの光をセンサーに取り込むことができます。オーロラは動きがあるため、適切なシャッタースピードを選ぶことで、その美しい変化を捉えることができます。
・一般的な推奨値
オーロラの撮影では、一般的に2秒から30秒の範囲でシャッタースピードを設定します。この範囲の中から、オーロラの明るさや動きに応じて適切な速度を選ぶことが大切です。
ー 短いシャッタースピード(2〜5秒): オーロラが特に活発で速く動いている場合に適しています。動きがはっきりとした線で表現され、エネルギッシュな印象を与えることができます。
ー 中程度のシャッタースピード(5〜15秒): オーロラの動きが比較的緩やかで、色の変化を捉えたい場合に最適です。美しい色合いが強調され、オーロラの幻想的な雰囲気を引き立てます。
ー 長いシャッタースピード(15〜30秒): 低い明るさのオーロラや、背景の星空も一緒に捉えたい場合に利用します。動きが滑らかになり、流れるような効果を得られる反面、明るすぎる場合はオーロラが飛んでしまうことがあるので注意が必要です。 - ISO感度
・ISOはカメラの感度を示し、光が少ない環境でも撮影できるようにしますが、上げすぎるとノイズが増えてしまいます。
・800から3200: オーロラ撮影の場合、ISO感度を800から3200程度に設定することが推奨されます。暗い環境での撮影では高めに設定し、明るさを確保しましょう。 - ホワイトバランス
・ホワイトバランスを調整することで、オーロラの色合いをより美しく表現できます。
・オートまたはタングステン: オートで問題ありませんが、青や紫のトーンを強調したい場合は、タングステンに設定すると良いでしょう。手動で調整して、好みの色合いを見つけることも可能です。 - フォーカス
・オーロラの撮影時には、オートフォーカスが役立つこともありますが、固定しておく方がより安定します。
・AE/AFロック: 撮影前に特定のオブジェクトにフォーカスを合わせ、AE/AFロックを使ってフォーカスを固定します。これにより、オーロラの変化による焦点のブレを防ぎます。 - スマートHDRの利用
・iPhoneには「スマートHDR」機能があります。この機能を利用することで、明るい部分と暗い部分のバランスをとり、よりダイナミックな写真が得られます。
・HDR設定: オーロラの撮影時は、HDRをオンにしておくことをお勧めします。 - 照明条件を考慮する
・周囲の明るさを考慮し、オーロラの明るさに応じて露出補正を行うと良いでしょう。
・露出補正: 明るさが足りない場合は、露出補正を+1や+2に設定し、逆に明るすぎる場合は-1や-2に設定することで調整します。 - 焦点を合わせる:
・オーロラ撮影時は無限遠に焦点を合わせることで、全体をクリアに撮影できます。
※無限遠の特徴メモ
・焦点距離の設定: 無限遠にある被写体(例えば、遠くの山や星)を撮影する場合、カメラの焦点を「無限遠」に合わせる。
・ピントの調整: カメラやレンズの設定において、無限遠にピントを合わせることで、遠くの風景を鮮明に捉えることが可能。
・光の平行性: 無限遠からの光は平行に入ってくるため、レンズはこの平行光を効率的に集束して画像を形成する。
・星空撮影などに利用: 星空や遠景の風景写真など、無限遠を意識することでより良い撮影が可能になる。
これらのポイントを押さえることで、より綺麗なオーロラの写真が撮れるかと思います。ただ、綺麗に見れる時間が限られている場合は、目で見て楽しむことを忘れずに、基本のカメラ機能で撮影されてもいいかと思います。可能であれば事前に調整をしておいて、綺麗なオーロラ撮影にも挑戦してみてください!
色鮮やかな綺麗なオーロラは本当に感動しました!アラスカ・フェアバンクスなどでのオーロラ観賞を計画する際に少しでも参考にしていただけると嬉しいです!その日の天候やKP指数によって見え方が変わるのが難しいところですが、2025年が綺麗に見れるピークのようなので、1度は行ってみたい!と思われている方は是非挑戦してみてください!^^綺麗なオーロラが見れることを願っています!




